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建築/音楽/アジア


by baybranch
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クリスチャン・ヤルヴィ/大阪フィル

7月7日 ザ・シンフォニーホール 大阪フィル/クリスチャン・ヤルヴィ
ペルト 交響曲1番
トゥール 交響曲3番
ストラヴィンスキー 「火の鳥」1910年版




シンフォニーホールはかなり久しぶり。やっぱりいいホールだと思う。アプローチの並木が随分大きくなっていて驚いた。考えてみれば、開館して20年になるのだ。よく通っていた頃から考えても15年。ここに並木を作った慧眼を思う。これは法隆寺の門前の松並木とは、似ても似つかぬものだ。しかもあちらは手入れも悪かった。
ヤルヴィ弟は、なかなかいい指揮者だと思った。大阪フィルの力量の問題もあるのか、前半は拍子をきっちりと示す指揮ぶりだったが、「火の鳥」では、いろんな動きも見せて楽しい。演奏は、いろんな音色、フレージングを駆使して、いわゆる「表情豊か」なもの。こういう若い世代は、音楽の作り方が自由で、楽しませるし、音楽の可能性を見せ、音楽の力を感じさせる。音楽会に足を運ぶ、ということの意味がよく分かっているような気がする。こういう演奏なら、ナマを聴こうという気になるというものだ。
プログラムは、非常に近い地域出身の作曲家を並べていて、いわば「ローカルな」もの。これがまたとてもよい。いつもは無国籍な「火の鳥」が居場所を見つけた感覚。そのためか『火の鳥』はかなり変わった演奏。聴き慣れたのと版が違うのかと思った。
by baybranch | 2005-07-08 19:17 | 音楽